阪神・淡路大震災から20年 被災地で追悼
6434人が犠牲となった阪神・淡路大震災から17日で丸20年。被災地は、祈りの時を迎えた。追悼行事が営まれている神戸から中継。
兵庫・神戸市の東遊園地にある追悼会場には、早朝から例年よりも多くの人が集まっている。1995年1月17日をかたどった、約1万本の竹の灯籠。遺族やボランティアらが祈りをささげている。20年前の17日、震度7の激しい揺れは、一瞬にして、街を、人々の生活を一変させた。地震発生時刻の午前5時46分、祈りの時を迎えた。
鎮魂の明かりをともす竹の灯籠には、「祈り」や「命」のほか、今年は「未来へ」「つなぐ」「伝えよう」など語り継ぐことの大切さをうたったメッセージが多いように感じる。
また17日は土曜日ということもあり、子どもを連れて手を合わせる家族の姿も多く見られる。震災を経験した方々は、20年前の悲しみや苦しみ、そして、復興への道しるべも知っている。語り継ぐことは、次の地震や災害への備えに繋がる。経験や教訓を広く長く伝えることの大切さ、それを改めて感じる震災20年の節目だ。