特定機能病院承認めぐりヒアリング 厚労省
群馬大学病院で腹腔(ふくくう)鏡手術を受けた患者8人が死亡した問題で、「特定機能病院」の承認を取り消すかどうか、厚生労働省の分科会が9日に開かれ、病院長からヒアリングを行った。
厚労省の医療分科会は9日、群馬大学病院の病院長ら6人からヒアリングを行った。病院側からは、「全ての死亡事例で過失があった」とする病院の事故調査委員会の最終報告書について説明があったが、分科会の委員からはこの報告書について「十分ではない」という指摘があったという。また、8人の死亡例が続いていながらも、病院全体の問題として把握されていなかったのは非常に大きな問題で、安全への意識が薄いのではないかとの厳しい意見もあったという。
分科会は今後、必要に応じて病院側からヒアリングを行い、審議を進めていくとしている。