公立教職員ら1200人の自宅に脅迫文届く
全国の少なくとも43の都道府県の公立学校の教職員ら1200人近くの自宅に、現金を要求する脅迫文が届いていたことが分かった。
埼玉県によると、10日と11日、県内の小中学校の教職員ら336人の自宅に、現金を要求する脅迫文が一斉に届いたという。脅迫文には、「教え子の親から復讐(ふくしゅう)を依頼された」「現金300万円を郵送すれば復讐を中止する」とあり、タイ国内とみられる住所に現金を送るよう書かれている。
同じ脅迫文は、少なくとも、北海道から九州まで計43の都道府県、1200人近くに届いていていることが確認されていて、脅迫文の多くは徳島市内から送られていた。実際に現金を送った被害は確認されていないが、文部科学省は11日、全国の教育委員会に対し、現金を送らないよう注意喚起を行っている。
7年前に死亡した元教職員にも送られているということで、過去の教職員名簿が悪用されたとみて、一部の自治体はすでに警察に相談しているという。