京都大学 パーキンソン病をメダカで再現

京都大学の研究グループは、パーキンソン病の症状の一部をメダカで再現することに成功したと発表した。
パーキンソン病は、脳内で神経の伝達物質「ドーパミン」を出す細胞が減り、手足が震え筋肉がこわばっていく進行性の難病で、完全に治す方法は見つかっていない。京都大学の研究グループによると、メダカを使って、ある特定の遺伝子の働きを抑えたところ、脳にパーキンソン病の原因の一つと考えられるたんぱく質が異常にたまり、まっすぐ泳げなくなるなど症状の一部を再現できたという。
これまでマウスなどでは再現できなかったということで、研究グループは「メダカで新薬の開発が進むのではないか」としている。