学校給食にフグ混入 同商品の自主回収進む
愛媛県松山市の学校給食に猛毒を持つ可能性があるフグが混入した問題で、製造した業者は、同じ商品が量販店や飲食店にも流通していることから自主回収を進めている。
この問題は28日、松山市立南第二中学校で給食の「小あじのからあげ」から約6.5センチのフグ1匹が見つかったもの。見つかったフグは猛毒・テトロドトキシンを持つ種類が含まれるサバフグ属の一種とみられている。テトロドトキシンはしびれなどを引き起こし、最悪の場合、死に至るケースもあるという。
これまでに健康被害の報告はないが、この商品を納品した県学校給食会では回収を行うとともに代わりの食材を手配している。
また、製造した「宇和島プロジェクト」は宇和島保健所に選別の徹底など再発防止策をまとめた報告書を提出した。宇和島プロジェクトによると、同じ商品が県内外の一部量販店や飲食店へも流通しているということで、自主回収を進めている。