人を襲うカラス「ヒナの巣立ちの時期」で神経質に… 対策は
福岡県で、カラスが突然、人を襲う様子が撮影されました。実は今の時期、カラスは「ヒナが巣立ちをする時期」で神経質になるため、注意が必要だということです。対策などを専門家に聞きました。
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21日、福岡・粕屋町で撮影された映像には、人を襲うカラスの様子が映っていました。道路を渡った女性に1羽のカラスが近づくと、突然、急降下し女性の頭すれすれを飛んでいきました。さらに、女性の頭をつつこうとするカラスもいました。
同じ場所で撮影された別の映像では、2羽のカラスが頭の上で飛び回る様子も見られました。女性はかばんのようなもので必死に頭を隠し逃げようとしていました。
撮影者によると、カラスは21日から急に激しく鳴き始めたといいます。
動画を撮影した木戸龍太郎さん(54)
「(ベランダの前の)鉄塔からずっと下を見てるっていう感じで、あのへんで待ち構えて車が帰ってくるじゃないですか、そしたら出てきた人を襲うという感じ」
23日夕方、動画の撮影場所の近くに行ってみると、カラスによる“攻撃”でけがをした人もいました。
目撃者
「(土曜日)やけに裏でカラスの声が聞こえるから、見に行ったんですよ。(お店の子が)襲われて頭から血が出て。怖いですよ!だって初めてですよ。ここで何年も(店を)してるけど初めてです」
なぜ、カラスは人を襲うのか、福岡市動物園・動物相談員の安河内清文さんに聞きました。
福岡市動物園 動物相談員・安河内清文さん
「(カラスの)ヒナが巣立ちをする時期が、ちょうど5月から6月。おそらく近くに巣立ちしたばかりのヒナがいると思う。それを守るためにヒナに近づいてくる人や動物を攻撃していると思われる」
専門家によると、威嚇してくるカラスに対して、帽子や傘で身を守るのが有効だということです。