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少子化白書 若い独身者4割“恋人不要”

2015年6月22日 11:09
少子化白書 若い独身者4割“恋人不要”

 22日、内閣府が発表した少子化白書で、若い独身者の4割が「恋人は不要」と考えていることがわかった。

 内閣府は、50歳の時点での未婚者の数が過去30年間で急増し男性の2割、女性の1割に上っていることなどから、未婚者の増加が少子化が進んでいる要因の1つだとしている。内閣府は、22日に発表した少子化社会対策白書の中で、少子化対策に生かすために行った全国約2600人の20~30代の男女を対象にした結婚や家族に関する意識調査の結果を公表した。調査結果によると、独身で交際相手がいない20~30代男女の4割近くが「恋人は欲しくない」と答えたという。その理由としては、「恋愛が面倒」(46.2%)、「自分の趣味に力を入れたい」(45.1%)が多く、次いで「仕事や勉強に力を入れたい」(32.9%)となっている。

 また、異性と交際する上での不安については、半数以上(55.5%)の人が「出会いの場がない」ことをあげ、次いで「自分は魅力がない」(34.5%)、「恋愛感情を抱けるか不安」(20.5%)、「気になる人がいてもどう声をかけてよいかわからない」(20.0%)、「恋愛の進め方がわからない」(19.8%)となっている。

 一方、自分の結婚を強く意識するきっかけについては、「友人や知人が次々と結婚や出産をする」(62.7%)が最も多く、次いで「友人の幸せな結婚や家庭の様子を感じる」(50.5%)となっているが、「家族から結婚するよう言われる」は30.1%にとどまり、親からの圧力よりも身近な人の実例が結婚への刺激になることもわかった。

 内閣府は少子化を食い止めるには、保育所や育児休業の普及などの支援に加えて、望む人が結婚・出産できるよう出会いの場の提供や若者の収入の安定なども必要だとしている。