×

箱根山で「火山性微動」を初観測

2015年6月30日 1:39
箱根山で「火山性微動」を初観測

 神奈川県の箱根山で29日、観測開始以降、初めて「火山性微動」が観測された。また、大涌谷周辺で蒸気に噴き上げられた土砂が降ったことも確認されている。

 箱根山では29日午前7時半過ぎに、高温のガスや水蒸気が地下を移動することで起きる「火山性微動」が初めて観測された。その後、火山性地震も増加し、午後8時までに141回観測された。

 また、29日昼過ぎには大涌谷の北1.2キロの地点で、気象庁の職員が白い粉が降っているのを確認した。その後の調査で、この白い粉は噴火による火山灰などではなく、大涌谷の噴気地帯で発生した地滑りによって新たな噴気孔ができ、その蒸気と共に勢いよく噴き上げられた土砂だったことが分かった。

 気象庁は引き続き小規模な噴火に警戒を呼びかけている。