“未来の乗り物”で街中ツアー
セグウェイをはじめ色々と開発されていますが、まだまだ身近ではない“パーソナルモビリティー”。公道を走ることができないので、街で見かけることもありません。ところが、街中で乗れる場所があるとか…酒井キャスターがリサーチしてきました!
“研究学園都市”茨城県つくば市には、日本で唯一、パーソナルモビリティーで街中を走ることが認められたツアーがあります。使用するのはセグウェイ。体重移動で運転する電動の乗り物です。早速、酒井キャスターも練習してみます。
酒井キャスター「バランスを取るのが難しいですね。前に重心をかけると…お~前に進んだ!」
街中を走るということで、段差や坂道なども想定して練習します。酒井キャスターもだんだんコツをつかめてきたようす。それでは、ツアーに出発!
コースはまず遊歩道、公園と走った後、市街地に繰り出す約6キロ。ここでは、パーソナルモビリティーは“歩行補助的な乗り物”という考えから、車道ではなく歩道を走ります。さて、実際に走ってみた感想は?
酒井キャスター「普段より目線が上がるので、見える景色が変わる気がします」「すごくいいスピード感です。風もほんのり感じつつ緑の中を走ると気持ちがいいですね」
横を走る自転車や走っている人には追い抜かれる――そんなゆったり感が特徴です。
でも、街中を走れないと思っていたパーソナルモビリティー。なぜ、つくば市では走れるのでしょうか?
そもそも、パーソナルモビリティーが街中を走れない理由は、道路交通法でも車両規定でも現在の日本の法律にあてはめられない乗り物だからです。しかし、電気で走る便利な乗り物として環境面、高齢者の歩行の補助、さらに観光ツアーの目玉にと、将来の期待が高まっています。そこで、実験として始まったのがこのツアー。つくば市科学技術振興部の小川さんによると、「つくば市の場合には特区という制度を利用して、街を走るための要件を緩和して走れるようになっている」とのこと。つくば市は実証実験のツアーができる特区として国から認められています。
実際に走るためには、登録をしたナンバープレート付きの車両で、安全確保のため保安員が同行することなどが条件となっています。段差はどの程度危険なのか、歩道を走る時に歩行者と一緒で危険はないのかなど、街中を実際に走ることで検証しています。すでにこの実験ツアーは4年続いていて、事故はゼロだそうです。ツアーの参加者からは「楽です。自転車よりも楽しいかもしれない」との声も。
このつくば市のツアーの結果が評価され、実は、7月1日から日本各地で実験ツアーができることになりました。国土交通省には、すでに関心を持つ自治体や企業から問い合わせが相次いでいるそうです。
※詳細情報などはOha!4ホームページをご覧下さい
http://www.ntv.co.jp/oha4/research/75463.html