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伊方原発 3例目の“審査合格”

2015年7月15日 12:31
伊方原発 3例目の“審査合格”

 愛媛県にある四国電力・伊方原発3号機について、原子力規制委員会は審査に合格したことを示す審査書を正式に決定した。原発の新基準のもとでは3例目の審査合格となる。

 四国電力は2013年7月、伊方原発3号機の再稼働を目指して原子力規制委員会に審査を申請していた。規制委員会は15日の会合で、3号機の安全対策などについて「新基準に適合している」とする審査書を正式に決定した。これで、新たな基準に基づく審査の合格は、鹿児島県の川内原発、福井県の高浜原発に続き3例目となる。

 今後、再稼働には「地元の同意」が必要となるが、伊方原発は細長い半島の付け根に位置していることなどから、一部の住民からは避難に対する不安の声も出ている。愛媛県の中村知事は、原発が立地する伊方町や愛媛県議会での議論などを踏まえ、総合的に判断するとしている。四国電力は年明け以降の再稼働を目指していて、実現すれば、全国で2番目の再稼働となる見通し。