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電力業界の削減目標 是認しがたい~環境相

2015年8月14日 23:01

 望月環境相は14日、電力業界が作った温室効果ガスの自主的な削減目標について、「まだ課題がある」とした上で、石炭火力発電所の建設計画について、「是認しがたい」と異議を唱えた。

 電力業界は先月、政府が定めた温室効果ガスの削減目標に基づき、2030年度の排出量を2013年度に比べ、35%程度削減するという自主的な目標を先月定めている。

 これに対し、望月環境相は14日、臨時に開いた記者会見で、「国の削減目標に整合する数値になっている」としたものの、現時点では「目標をどうやって達成するか」「目標通りに行かない場合にどう対応するか」など、「まだ課題がある」とした。その上で電力業界に対し、さらに具体的な仕組みやルールを作るよう求めた。

 また、こうした現状の下では、石炭火力発電所の新設・増設は是認しがたいとして、14日、愛知県武豊町にある中部電力・武豊火力発電所での建設計画について、「是認しがたい」とする意見書を経済産業相に提出した。