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環境相、山口県の石炭火力発電所計画に異議

2015年6月12日 14:38
環境相、山口県の石炭火力発電所計画に異議

 山口県で計画されている石炭火力発電所の建設について望月環境相は、環境の観点から「是認しがたい」と異議を唱(とな)えた。

 山口県宇部市ではJパワーなどが出資する大型の石炭火力発電所の建設が計画されている。これについて望月環境相は、12日朝、このまま石炭火力発電所の建設が進めば温室効果ガスの削減目標を達成できない恐れがあるとして、この計画について「現段階では是認しがたい」とする意見書を宮沢経済産業相に提出する考えを示した。

 これに対し、宮沢経産相は、石炭火力の役割は国のエネルギー基本計画などでも明確に位置付けられているとした上で、「個別事業の実施を否定されたものではない」と述べ、建設計画を進める考えを示した。

 石炭火力発電所の建設計画は東日本大震災以降、相次いでいて、環境省では、電力会社間で温室効果ガスを削減する枠組みを作るよう求めている。