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道路計画取り消しを…商店街の店主らが提訴

2015年8月21日 16:27
道路計画取り消しを…商店街の店主らが提訴

 首都直下地震で火災が燃え広がるのを防ぐ目的で建設される道路によって、「商店街が分断され地域が破壊される」として、東京・板橋区の住民が事業の取り消しを求めて提訴した。

 訴えを起こしたのは、道路計画で立ち退きを求められている板橋区の「ハッピーロード大山商店街」の店主や周辺住民ら50人。商店街は500メートルを超えるアーケードで有名だが、東京都が首都直下地震の際の延焼を防止する目的で、商店街を分断する幅約20メートルの道路の建設を計画している。

 原告の住民「こんなところにこんな道路ができるなんて、とんでもないって声が圧倒的」

 住民側は「実態は防災ではなく、再開発と道路建設が目的だ」として、国に認可の取り消しを求めている。

 首都直下地震に備えた道路の拡張計画は都内28か所で進められていて、周辺住民が中止を求める動きが相次いでいる。