桜島でも台風対策 接近に備えるミカン農家
噴火警戒レベル4が続く鹿児島・桜島でも、台風への対策が進んでいる。桜島の噴火に気をもみながら、台風の接近に備える農家を取材した。
桜島の特産「桜島小ミカン」を栽培する農家では24日午後、強風でハウスの鉄骨が壊れないようにビニールを畳んだ。しかし、木がむき出しの状態で噴火が起きると、火山灰でミカンに傷がつくおそれがある。台風の接近中に桜島が噴火しないか、いつも以上に気がかりだという。
ミカン農家「灰が来たらミカンがヤケドして商品にならない。だから台風が通り過ぎたらすぐ(ビニールを)広げてやらないと」
噴火警戒レベル4が続く桜島では24日午後5時までに、噴火はないものの、火山性地震は6回観測されている。3つの地区に出されていた避難勧告は、22日に解除されたが、今も3世帯3人が台風が接近していることなどから自主的に避難している。