香川発、「ソーラー清掃ロボ」で世界へ
自動掃除ロボットの普及が家庭でも進んでいるが、香川大学発のベンチャー企業がソーラーパネル清掃ロボットの量産化と世界販売に乗り出すと発表した。
水を使わず、ブラシでソーラーパネル上の砂塵(さじん)を取り除き、発電効率の低下を防ぐロボット。小さいもので、重さ16キロと持ち運びも可能だ。
高松市の未来機械の三宅社長などが28日、会見を開き、太陽光発電の需要が見込まれる中東・北アフリカ向けに開発されたソーラーパネル清掃ロボットの量産化と販売計画などを発表した。三宅社長は、香川大学大学院在学中の2004年にベンチャーで未来機械を立ち上げ、独自に開発した技術などを生かし、ロボットの開発を行ってきた。高い技術力や経営ビジョンが評価され、このほど全国約200社の中から、東京のベンチャー育成ファンドが1億円以上出資することを決め、事業化のメドがたった。
三宅社長「香川県にはいろいろな機械部品メーカーや電子回路のメーカーなどがあり、それらがこのロボットにいっぱい詰め込まれている。それが中東の砂漠の真ん中で走り回る機械に入っていると思うと、非常にロマンを感じて、我々のやりがいがあるなと感じています」
今後、製品化を進め、来年度中に量産化し、2021年には売上高30億円を目指すとしている。