「流される人たくさん見た」避難所から中継
茨城県などを襲った大雨の被害で、常総市は鬼怒川の堤防が決壊し、多くの家が流され、わかっているだけで12人が行方不明になるなど甚大な被害が出ている。常総市の避難所から牧尾記者が伝える。
避難所となっているこちらの体育館では、朝早くから不安そうに外の様子を確かめる高齢者の姿も見られた。こちらには10日、濁流の中、住宅などに取り残された人々が自衛隊などのヘリコプターで救助され、次々と搬送されてきた。ほっとした表情を見せる人がいる一方、中には「救助を待っている間に、車と一緒に流される人をたくさん見た」などと、涙ながらに話す人もいた。
常総市では、10日夜の時点で、約1600人が救助を待っていたという。
こちらの体育館など市内8か所の避難所では約2600人が一夜を明かしたということで、避難生活の長期化も心配される。