豪雨の常総市 新たに堤防2か所の決壊判明
台風18号からかわった低気圧の影響による関東と東北の記録的大雨で、これまでに7人の死亡が確認されている。15人が行方不明になっている茨城県常総市では、鬼怒川の堤防が決壊してから5日目となった。
常総市にある「きぬ医師会病院」では、患者や職員150人ほどが一時孤立した。また、1階部分は12日まで冠水していたが、徐々に水が引き、病院の復旧作業が行われている。この病院では、日本赤十字社の医療チームが14日、仮設のテントを設置して午後1時ごろから診療を再開するという。
豪雨被害の発生から14日で5日目。常総市内では15人が行方不明になっている。13日の捜索では、男性2人の遺体が見つかった。警察などは14日朝から、冠水している地域を中心に一軒一軒訪問するなどして、捜索を始めている。
一方、市内では1万1000軒の家屋が浸水の被害を受け、泥やガレキを取り除くといった作業が本格化している。また、浸水した地域では約1万2000世帯で断水が続いていたが、復旧作業の結果、約4200世帯の断水が、14日にも解消される見通し。
また、市によると、鬼怒川とは別に市内の東側を流れる八間堀川の堤防2か所が決壊していたことが新たに分かった。自衛隊が土のうをつむなどして復旧作業を進めているという。