記録的な豪雨により鬼怒川の堤防が決壊した茨城県常総市は２５日、仮設堤防が完成したことなどを受け、避難指示や避難勧告をすべて解除した。

　鬼怒川の堤防が決壊し、広い範囲で浸水した常総市ではこれまで約１万２０００世帯、３万４０００人に避難指示や勧告が出されていた。その後、鬼怒川では２５日朝までに仮設堤防の設置などの復旧工事が完了し、災害対策本部が協議した結果、「電気や水道などのインフラ整備も含め、地域の安全が確保された」として、午後２時半にすべての避難指示と勧告を解除した。

　一方で、市長は「避難所にいる人が元の生活に戻るにはまだまだ長い道のりがあり、住居の確保が最大の課題だ」と述べた。