“クマ”目撃…イノシシと見間違い?脊振山
福岡と佐賀の県境にある脊振山で、クマのような動物が相次いで目撃されていて、警察などが登山者に注意を呼びかけている。
18日午前7時すぎ、佐賀県神埼市の脊振山の山頂付近で、登山に来ていた46歳の男性から「クマのような動物に遭遇した」と警察に通報があった。佐賀県警によると、男性は1メートル以上あるクマのような動物が「立っている」のを目撃し、その場から逃げたという。また17日も、2キロほど離れた場所で別の登山者から「クマのような動物が走って逃げた」との目撃情報が警察にあった。
通報を受けて神埼市は、登山道などに注意喚起の看板を設置したほか、警察もパトカーで見回り、登山客などに注意を呼びかけている。
九州では30年近くクマが捕獲されたことはなく、環境省は「絶滅した」と、3年前に判断している。
九州のクマの調査をしている宮崎県の栗原智昭さんは、今回の情報について「二本足で立ったのであればクマの可能性がある」とする一方で、18日に現地調査した佐賀県の担当者は「イノシシの見間違いの可能性もある」と話している。