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ブラックバイト 学生6割がトラブル経験

2015年11月10日 2:13
ブラックバイト 学生6割がトラブル経験

 劣悪な条件で学生を働かせるいわゆるブラックバイトが問題になる中、学生の6割が「賃金が支払われない」といったアルバイトのトラブルを経験していることがわかった。

 過去に引っ越しのバイトをした大学4年生(22)「1日16時間くらい働かされたり、『殺すぞ』とか言われましたし」

 飲食店でバイトの学生(20)「給与明細が出ない。お願いしても出てこない」

 厚生労働省が、アルバイト経験のある学生1000人を対象に行った初めての調査によると、学生のおよそ6割が労働条件などでトラブルがあったと答えた。

 具体的には、準備や片付けの時間への賃金が支払われない、労働時間が6時間を超えても休憩がないなど法律違反の恐れがある例や、採用時に合意した以上のシフトを入れられた例もあった。

 また、雇い主は労働者に対し、「賃金や休憩などの労働条件を書面で渡すこと」が法律で義務付けられているが、受け取っていない例が6割にのぼった。

 厚労省は、アルバイトが多い業界に「法令順守」や「学業優先」を要請し、学生からメールでの相談も受け付けるという。