条件付きで“無期限”改正労働者派遣法施行
企業が、派遣労働者を期限なしで受け入れることを条件付きで認める「改正労働者派遣法」が30日、施行された。
これまでは、「企業の派遣労働者を受け入れは1つの部署で3年まで」という期限が設けられていたが、今月、改正された労働者派遣法では、3年の期限が撤廃され人を入れ替えれば、企業は派遣労働者を継続して受け入れることができる。
一方で、これまでは、通訳や秘書などは例外として期限なしで派遣労働者として働くことを認めていたが、この例外もなくなるため、すべての派遣労働者が3年以内で部署を替わらなければならなくなる。
派遣会社に対しては、3年を迎える派遣労働者について派遣先の企業に社員として採用するよう求めたり、新しい派遣先の紹介が義務付けられたりするが、労働者の安定につながるかは未知数。
労働組合などは、今月11日に改正法が成立後、施行までの期間が短く、周知不足だと批判している。