世界の平均気温 2年連続で過去最高を記録
気象庁が今年の世界の平均気温の速報値を分析したところ、1891年の統計開始以降で最も高くなる見込みであることが分かった。
地域別ではユーラシア大陸、太平洋北部、インド洋などで記録的な高温になった。月別では1月と3月、5月から11月の月平均気温が統計開始以降、最も高くなったという。
原因について気象庁は、世界的に高温をもたらすエルニーニョ現象が今年春以降、発達したことと、近年の地球温暖化の影響があるとしている。世界の平均気温は2年続けて、過去最高を記録することになる。
一方、日本国内では地球温暖化の影響で1990年以降、高温になる年が多くなっているが、今年はエルニーニョ現象の影響で西日本が冷夏となったため、1年を通しての平均気温は1898年の統計開始以降、4番目の高さにとどまっている。