「悪質な行為」厚労相、化血研を強く批判
厚生労働省は、国の承認を得ていない方法で血液製剤を作っていた熊本県の製薬メーカー・化血研(=化学及血清療法研究所)に対し、業務停止処分にする方針を固めた。
化血研は、40年間にわたり、国に製造方法の変更を届け出ないまま血液製剤を作り続け、国の検査の際には改ざんした書類を提出していた。
これを受け、厚生労働省は、化血研に立ち入り検査を行い、14日には組織体制の見直しを求める改善指導も行っていた。
塩崎厚生労働相は、25日午前の会見で、「化血研が長期間にわたり組織的な隠蔽(いんぺい)を行ったことは、医薬品の製造・販売業許可の取り消し処分に相当する悪質な行為だ」と強く批判した。しかし、血液製剤や予防接種に使うワクチンが供給できない事態は困るため、厚労省は、許可取り消しよりも一段軽い処分の一定期間の「業務停止」を年明けにも行う方針。