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厚労省、化血研を業務停止処分へ

2015年12月25日 10:47
厚労省、化血研を業務停止処分へ

 厚生労働省は、国の承認を得ていない方法で血液製剤を作っていた熊本県の製薬会社、化血研(=化学及血清療法研究所)に対し、業務停止処分にする方針を固めた。

 化血研は、40年間にわたり、国に製造方法の変更を届け出ないまま血液製剤を作り続け、国の検査の際には改ざんした書類を提出していた。

 これを受け、厚生労働省は化血研に立ち入り検査を行い、14日には組織体制の見直しを求める改善指導も行っていた。その上で、厚労省は、「化血研の不正は医薬品の安全を確保する制度の根幹を揺るがす深刻な問題だ」として、医薬品医療機器法に基づき、年明けにも、化血研を一定期間、業務停止処分にする方針を固めた。

 血液製剤は、血友病の患者には不可欠なため、最も重い医薬品の製造・販売の許可取り消し処分にはせず、業務停止の間も、他に代替品がない薬は出荷を許可するという。