神宮外苑地区の再開発計画 来月、住民説明会を実施 環境影響を懸念する声受け
東京都心にある神宮外苑地区の再開発計画について、事業者側が来月に住民説明会を実施すると発表しました。多数の樹木を伐採することによる環境影響を懸念する声などが住民から上がっていて、事業者は説明を通じて計画への理解を得られるよう努力したいとしています。
神宮外苑地区の再開発事業を担う三井不動産は30日、再開発計画への理解と共感を得るため、来月17日から19日の3日間で、住民説明会を開催すると発表しました。
説明会に参加するには対象となる近隣住民に送られる案内状が必要で、当日の質疑内容については、特設サイトで公開する予定だということです。
サイトでは、来月17日正午から住民説明会と同じ内容の説明動画も公開し、計画への質問受け付けページも開設するということです。
また、理解促進の一環として、10月ごろに、神宮外苑地区で植樹などのイベントを予定しているということです。
再開発事業は、神宮球場や秩父宮ラグビー場を建て替え、複合施設などの高層ビルの建設をするもので、2036年に完成を予定しています。
それに伴いおよそ1900本ある3メートル以上の樹木のうち743本を伐採して、新たに800本以上の植樹を計画していますが、専門家などから見直しを求める声があがっていました。
事業者は、工事開始以来初めてとなる高さ3メートル以上の樹木の伐採を8月から予定していて、「計画への理解と共感を得られるよう努める」としています。