ＪＡＸＡ（＝宇宙航空研究開発機構）は２７日、今年６月頃から国際宇宙ステーションへの長期滞在を予定している大西卓哉宇宙飛行士（４０）の訓練を公開した。

　国際宇宙ステーションにある日本の実験棟「きぼう」と同じ構造で作られた施設で、２７日、大西宇宙飛行士が行った実験の訓練の様子が公開された。大西宇宙飛行士はスイッチを慎重に操作し、真剣な表情でインストラクターの説明に耳を傾けていた。

　大西宇宙飛行士「１日でも早く宇宙に行きたい、そういう心境です。全力で自分でできることをやっていきたいなと思っています。油井さんから受け継いだたすきを、私も同様に将来の宇宙開発に、日本の宇宙開発につなげていけたらなと思っています」

　大西宇宙飛行士は、東京生まれの４０歳。全日空の元パイロットで、国際宇宙ステーションには今年の６月頃から約４か月間滞在し、無重力が人体に与える影響を調べるためマウスを飼育したり、小型衛星を放出する作業などを行う予定。

　日本人の宇宙滞在は、大西宇宙飛行士で１１人目で、国際宇宙ステーションへの長期滞在は６人目となる。