赤ちゃん期待 上野動物園でパンダ繁殖準備
東京の上野動物園で飼育されているジャイアントパンダ2頭に発情の兆候が見られ、自然繁殖に向けた準備が進められている。
上野動物園で飼育されているジャイアントパンダのオスのリーリーとメスのシンシンは、今年に入ってから共に発情の兆候が見られ、まもなく繁殖期を迎えるという。
晴天に恵まれた2日、竹を外でおいしそうに食べるメスのシンシンを、オスのリーリーが柵越しにじっと見つめるシーンが何度も見られた。動物園では、観覧通路の外側にフェンスを設置したりして自然繁殖に向け2頭を同居させる準備を進めている。
上野動物園・渡部浩文副園長「園としてはできる準備を毎年しています。元気な赤ちゃんが生まれることを期待したいと思います」
2頭の間には4年前、赤ちゃんが誕生したが、生後6日で死んでいて、3年前には交尾が確認されたものの、妊娠には至らず、この2年は交尾にも至っていなかった。それだけに、待望の赤ちゃん誕生へ期待が高まっている。
上野動物園は、シンシンの発情期のピークに2頭を同居させ、自然なかたちでの妊娠を目指しているが、交尾に至らない場合には、人工授精を行うことも検討しているという。