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診療報酬改定案 自宅治療の充実目指す内容

2016年2月10日 12:57
診療報酬改定案 自宅治療の充実目指す内容

 患者が治療を受けるごとに医療機関に支払われる「診療報酬」について、在宅医療を進める改定の内容がまとまった。

 厚生労働省の中央社会保険医療協議会がまとめた4月からの診療報酬の改定内容は、訪問診療に関する「報酬」を引き上げるなど、入院でなく、自宅での治療の充実を目指すもの。その一環として、新たに「かかりつけ薬剤師」の制度を作る。

 この制度は、患者がかかりつけの薬剤師を1人決めて、複数の診療所などにかかっている場合でも、その薬剤師が薬をすべて把握するという制度。導入した薬局の収入が増える仕組みで、患者を訪問して飲み忘れがないか調べたり、薬が多すぎる場合は医師と相談して量を減らしたりするなどして、患者の支援と医療の効率化も目指す。

 一方、今回の改定では、大病院は救急医療などに専念させる方針から、症状の軽い人などが紹介状なしで大病院を受診する場合、最低5000円の支払いを求めることも決まった。