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貸し切りバス運転手に「適性診断」義務づけ

2016年2月24日 20:58

 先月、15人が死亡した長野県軽井沢町のスキーバス事故を受け再発防止策を検討している国の有識者委員会は、貸し切りバス会社に対し、新たに運転手を採用する場合、運転のクセなどを調べる適性診断の受診を義務づける方針を決めた。

 今回、事故を起こした貸し切りバスの運転手は、大型バスの運転に不慣れだったにもかかわらず、会社側が十分な訓練を行わないまま乗務させていたことが分かっている。

 このため、国交省の対策委員会は24日、今後、貸し切りバス会社に対し、新たに運転手を採用した場合、全員に運転のクセを見抜く「適性診断」を受けさせ、運転手個人のクセに応じた細かな指導・監督を義務づける方針を決めた。

 また、新たに採用した運転手や、事故を起こした運転手、直近1年間に乗務していなかった大きさの貸し切りバスに乗務させる運転手には、実際にバスに乗って行う訓練を会社側に新たに義務づける方針を決めた。

 夜間や高速道路などで訓練し、あわせて数十時間以上行うことなどが想定されている。