春の訪れ「黒いじゅうたん」山口・秋吉台
日本最大級のカルスト台地として知られる山口県美祢市の秋吉台で4日、春の訪れを告げる山焼きが行われた。
午前9時半、地元の人やボランティアの人たちが秋吉台の枯れ草に火を放つと、パチパチと音を立てて燃え広がった。秋吉台の山焼きは、枯れ草を焼いて新たな芽の成長を促すことなどを目的に毎年行われている伝統行事。今年は当初、先月21日に実施される予定だったが、雨や雪の影響で、4日までに4度、延期されていた。
高さ5メートルに達するという炎の帯は、見る見るうちにカルスト台地を黒いじゅうたんへと変えていき、春の訪れを告げる雄大な光景を訪れた多くの観光客が見守っていた。黒く染まったカルスト台地はゴールデンウイークの頃には新緑に包まれる。