世界的建築家と学生、避難所に『間仕切り』
熊本県などで相次いでいる一連の地震に関連し、避難所に避難している人たちのプライベートな空間を確保しようと、世界的な建築家と大学生たちがボランティアで『間仕切り』の設置を始めることになった。
学生たちが組み立てているのは、紙でできた高さ2メートルあまりの支柱。これを組み合わせて囲いをつくり、布で覆うだけで、個室のような空間ができる。これは世界的な建築家・坂茂さんが、避難所に避難している人たちがプライベートな空間を確保できるよう開発したもの。
建築家・坂茂さん「車の中で寝る人というのは、女性が特にそうですが、プライバシーがないから避難所に移りたくない人が多い。安心して避難所に移ってもらえれば、当然、エコノミークラス症候群になる人が減りますね」
坂さんは、自身が特別招へい教授を務める慶応大学の学生らと共に、23日から大分や熊本の避難所を訪れ、100セットあまりを無償で設置するという。