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高浜原発 運転差し止め仮処分決定の異議審

2016年5月10日 18:41
高浜原発 運転差し止め仮処分決定の異議審

 高浜原発3号機・4号機の運転を差し止めた大津地裁の仮処分決定に対する異議審が10日に始まり、関西電力は改めて、原発の安全性は確保されていると主張した。

 この裁判を巡っては、滋賀県の住民が高浜原発3号機・4号機の運転差し止めを求め、大津地裁が今年3月、過酷事故対策や避難計画の問題点を指摘した上で、「関電は安全性の確保について説明を尽くしていない」などとして、運転停止を命じる仮処分決定を出した。

 関電側は、決定取り消しなどを求め不服を申し立てていて、10日、非公開で始まった異議審で、「説明は十分に果たしている。避難計画も国の積極的な関与のもと検討し、具体的かつ合理的だ」と反論した。一方、住民側は「事故発生時の人権侵害の深刻さに目をつぶっている」と指摘した。

 法廷での審理は10日で終わり、裁判所は来月10日まで追加書類の受け付けを行い、その後、決定を出すという。