サイコロキャラメル“終了”詳細聞きました
インターネット上で話題となった言葉を毎回一つ取り上げ、日テレNEWS24・デジタル編集チームが取材する「Hot Word」。11日は「サイコロキャラメル」。
お菓子のロングセラーとして90年近く親しまれてきた「明治サイコロキャラメル」の販売が3月で終わったことが9日、明らかになりました。
このニュースはネット上でも話題となり、いろいろな反応が見られました。
「知らなかった。ものすごく残念」
「お正月、この箱ですごろくしたなぁ」
「昭和がまた一つなくなった」
今回はサイコロキャラメルについて、メーカーの「明治」に聞きました。
明治によりますと、サイコロキャラメルが発売されたのは1927年(昭和2年)で、発売当時の価格は2銭でした。発売当時からパッケージが人気で、パッケージで人気が広がっていく商品の先駆けだったそうです。
ちなみに当時の物価を調べたところ、「そば」が10銭、「映画館の入場料」が40銭、銀行員の初任給(大卒)が70円でした。
それだけ長く売られていたのに、なぜ販売をやめてしまったのでしょうか。明治によると、最大の理由は「キャラメル市場が年々縮小していること」だそうです。
明治の分析によりますと、減り続けているのには理由があるそうです。まずは「子どもの数が減っている」。単純に、キャラメルを食べる子どもが少なくなっているわけです。
一方で、「お年寄りもキャラメルを食べなくなっている」とも分析しています。キャラメルというお菓子の性質上、固くて食べづらかったり、歯に詰まったりすることもあって、キャラメルを食べるお年寄りも減っているということです。
さらに、「大人向けのお菓子に人気が集まっている」という分析もあります。チョコレートやグミは人気で、特に大人向けの健康志向の商品が増えています。
例えばチョコレートの場合、健康によいと言われるカカオポリフェノールを多く含んだビターなチョコが人気です。こうした商品が、キャラメルの代わりに売れているということです。
惜しまれつつ販売が終了してしまったサイコロキャラメルですが、実は来月から北海道限定のお土産品として、明治のグループ会社から販売される予定だそうです。元々、サイコロキャラメルは北海道にある子会社で製造しているそうです。
ちなみに、「パッケージのデザインなども変わるのですか?」と聞いたところ、現段階ではまだ何も決まっておらず未定だということです。