東亜建設工業 熊本の港の工事でも虚偽報告
東亜建設工業が羽田空港などの地盤改良工事を適切に行わず嘘の報告をしていた問題で、熊本県の港の工事でも、虚偽の報告をしていたことが明らかになった。
東亜建設工業・松尾正臣社長「多大なるご迷惑とご心配をおかけし、心より深くおわび申し上げます」
東亜建設工業は羽田や福岡空港などの地盤改良工事で、地盤を強化する薬液を計画よりも少なく注入し、国に虚偽の報告をしていたことがわかっている。
20日の会見で東亜建設工業は、過去10年間に行った他の工事23件分を調べたところ、薬液量の不足は確認されなかったものの、熊本県八代港の岸壁工事で別の虚偽報告をしていたことがわかったと明らかにした。地盤の強度を確認する際、採取した地盤のサンプルが弱かったため、強度が高くなるようサンプルを作り直して国に報告していたという。
東亜建設工業は今後、国や自治体が発注したすべての工事についてボーリング調査を行い、地盤の強度などについて調べる方針。