去年の自殺者数 10年で最少に~厚労省
厚生労働省が31日、自殺対策白書を発表し、去年の自殺者数がこの10年で最も少なくなったことが分かった。
自殺対策白書によると、去年の自殺者数は2万4025人と、いまだに深刻な状況は変わらないが、4年連続で3万人を下回り、自殺対策基本法が成立してから10年で最も少なくなった。特に、40代から60代の男性の自殺が大きく減っており、様々な取組や景気の回復などが背景にあるとみられている。一方で、原因が特定された自殺ではうつ病に起因するものが約3割を占めている。
白書では、うつ病と共に家庭問題や経済問題を抱えることも多いことから、病気への対策だけでなく、複雑に絡み合う社会的要因への働きかけが必要だと指摘している。