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芦田川支流が決壊 福山市で19棟“浸水”

2016年6月23日 16:11
芦田川支流が決壊 福山市で19棟“浸水”

 九州などに大雨を降らせた梅雨前線は、広島県にも被害を与えた。東部の福山市では川が決壊し、住宅街が冠水した。

 福山市では22日夜から降り続いた雨で、市内を流れる芦田川の支流が決壊した。一帯は水浸しになり、これまでに福山市全域で住宅の19棟が床上または床下浸水したほか、道路も56か所で冠水しているという。

 一方、広島市安芸区では23日午前0時36分頃、JR山陽線の上り電車が崩れた土砂に乗り上げ、先頭の車両が脱線した。乗客124人にケガはなかった。事故があった八本松-瀬野間では23日朝、現場検証が行われたが、復旧のメドは立っていない。

 また、23日午前0時前、広島市東区の県道では普通乗用車が信号の柱に衝突し、横転した。後部座席に乗っていた18歳の男性が道路に投げ出され死亡した。警察は、雨でスリップしたものとみている。

 このほか、広島県によると、各地で土砂崩れが発生し、道路も24か所で一時通行止めなどになった。大雨はいったん峠を越したが、広島市安佐南区の一部には避難指示が出ている。