心の病で労災申請…過去最多 女性増加傾向
去年、仕事のストレスでうつ病などになったとして労災の申請をした人は、過去最高となった。女性の割合が増加傾向にある。
厚生労働省によると、2015年度に仕事によるストレスなどが原因で、うつ病など心の病になったとして労災の申請をした人は、1515人だった。前の年より59人増え、過去最多となった。このうち女性は574人で、増加傾向となっている。
この中で労災が認められたのは、472人で、自殺や自殺未遂をした人が93人含まれていた。
申請が最も多かった業種は、4年連続で介護事業などの福祉従事者だった。
年齢別では40代が最も多く、次に多いのは30代。原因は、「仕事内容や仕事量に変化があった」「嫌がらせ、いじめ、又は暴行を受けた」などとなっている。
厚労省は、心の病を防ぐため、企業に対し、労働時間の管理を適切におこない、従業員へのストレスチェックを実施するよう呼びかけている。