「給付型奨学金」制度創設の検討会議始まる
返済の必要がない「給付型奨学金」制度の創設を検討する会議が文部科学省で4日から始まった。
馳文科相「給付型奨学金制度は絶対に必要である」「経済的な事情で進学を諦めざるを得ない子どもたちに希望を与えるべきである」
文科省によると、現在、子どもの約6人に1人が年収122万円に満たない世帯で暮らすいわゆる「貧困状態」にあり、所得が低い世帯の子どもは、大学への進学率が低いことも分かっている。このことから政府は、教育の機会などを確保するため、すでにある奨学金を貸す「貸与型」に加えて、返済の必要がない「給付型」の奨学金制度の創設を目指していて、4日から検討会議が始まった。
会議では、対象者や金額、財源などについて、年内に案をとりまとめる予定で、早ければ2018年度からの導入を目指すという。