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“施工不良”虚偽 東亜建設工業が中間報告

2016年7月6日 22:30
“施工不良”虚偽 東亜建設工業が中間報告

 東亜建設工業は、羽田空港などの液状化を防ぐ工事で施工不良を隠し、国に虚偽の報告をしていた問題で、原因究明の中間報告をまとめた。

 東亜建設工業が6日、国土交通省に提出した中間報告によると、問題となった羽田空港などの液状化対策工事の施工不良は、工法が開発されたばかりで未成熟なために起きていた。

 複数の現場の作業所長がこの工法を開発した本社の課長に「工事がうまくいかない」と相談したが、この課長は「施工のやり方が悪い。工法には問題がない」として、工事の改善策を示さなかったという。このため各現場の所長たちは、本来は計測機のトラブル時に使われるデータ補正プログラムを利用して、実際の工事データを改ざんし、つじつまを合わせていたという。

 中間報告では、国への虚偽報告には、本店と支店あわせて33人が関わったとしていて、国交省は有識者の委員会でこの内容を議論し、今月中に再発防止策をまとめる予定。