×

ヒョウ・突風…関東で激しい雷雨

2016年7月15日 2:29
ヒョウ・突風…関東で激しい雷雨

 関東地方は14日、午後から激しい雷雨となり、突風による被害もでた。不安定な天気はいつまで続くのか。

     ◇

 14日午後6時半すぎの首都高速道路。大粒の雨と、前を走る車の水しぶきで目の前は白くかすんだ。帰宅ラッシュの東京都心を直撃した激しい雨。傘を持たない人は、駅へと急いだ。

 ■川崎市…マンホール開けて排水

 突然の大雨は神奈川県でも。川崎市では、住宅街の通りがおよそ20メートルにわたり冠水。消防隊員がマンホールのフタを開けて排水していた。

 ■練馬区…30分で道路は“川”に

 東京の天気が急変したのは午後だった。午後3時頃の練馬区。突然、激しい雨が降り出すと、風も勢いを増した。壊れた傘を手にずぶぬれになって歩く男性。練馬では午後3時前後の30分の間に、29ミリの激しい雨を観測。このわずか30分で、道路は川のようになった。

 さらに、強風の影響で高さおよそ10メートルの杉の木が折れ、マンションの駐車場に倒れた。

 ■水戸市ではヒョウ

 茨城県水戸市。降ったのは…ヒョウだった。直径2センチほどはあるだろか、指の太さを超えるヒョウ。水戸気象台では実に2.5センチのヒョウを観測した。

 ■伊勢崎市…車庫の屋根が隣家を直撃

 群馬県伊勢崎市では突風が発生。車庫の屋根が吹き飛ばされ、隣の家に直撃した。

 ■鹿児島・霧島市…住宅街が水没

 一方、大雨が続いている九州地方。鹿児島・霧島市では、午前9時頃までの3時間に100ミリを超える非常に激しい雨を観測した。この雨で、市内を流れる天降川が増水。道路は冠水し、住宅街も完全に水没した。確認された床上・床下浸水の被害は76件にのぼった。

 関東や九州の大雨のピークはすぎたが、土砂災害や河川の増水には引き続き注意が必要だ。