４年後の東京オリンピック・パラリンピックに向け、スポンサー企業がテロリストに狙われたとの想定で、訓練が行われた。

　訓練は、東京オリンピック・パラリンピックのスポンサー企業であるキヤノンの本社にサリンや爆発物が仕掛けられたとの想定で行われた。

　テロリストが警備の手薄な夜間を狙い、倉庫にサリン入りのバッグを仕掛けると、最新の防犯カメラが不審物を検知。その後、通報で駆けつけた警視庁の爆発物処理班が回収する。さらに、駐車場に仕掛けられた爆発物は、別の部隊が特殊な機器を使い、安全な場所まで運んだ。

　警視庁の山下史雄副総監は、訓練を見学したスポンサー企業の関係者らに、「自社もテロのターゲットになりうると認識していただき、危機感を共有していきたい」と話した。