患者本位の医療なされず…群馬大病院手術死
群馬大学病院で同じ男性医師が行った手術の後、患者の死亡が相次いだ問題で、病院の体制の検証を行っていた「病院改革委員会」が2日、会見を行った。
病院改革委員会は、根本的な原因について「患者本位の医療がなされていなかった」ことと指摘した。男性医師については、「(医師の)適格性が疑われる」とする一方で、「不適格な医師」がいただけで起きたのではなく、病院としてのガバナンスの欠如などが加わって起きたと指摘した。
一方、大学と病院も2日に会見し、「大変申し訳なく思っています」と謝罪した。また、再発防止に向けて改革に取り組むと話すとともに、すでに退職している男性医師の処分については懲戒解雇相当とし、また、医師の上司にあたる教授も諭旨解雇処分としたことを発表した。