東京・豊洲市場の一部で土壌汚染対策の「盛り土」が行われていなかった問題で、小池知事は２３日の会見で都の内部調査の結果は今月中にとりまとめた上で公表すると明らかにした。

　小池知事「この報告そのものが、都庁・都政が実際に自立改革ができるのかの試金石でもある。しっかりと報告書をまとめるようにとお尻を叩いているところです」

　（Ｑ：歴代の市場長５人が変更を知らなかった。その状態については？）
　小池知事「これこそガバナンスの問題と縦割りの問題。誰のお金でやっていて、誰のための市場なのか。ちょっときつい言葉を言わせていただくと無責任体制と言わざるを得ない」

　小池知事は、２１日の報告内容が「まだ曖昧だった」として、さらなる調査を指示しているが、今後の報告も不十分だった場合は、石原慎太郎元知事や当時の市場長から直接話を聞く可能性も示唆した。調査の最終報告は今月中にまとめた上で公表する方針。

　一方、都知事選で自らを応援した区議が自民党から離党勧告を受けたことについて、「都民の感覚からすれば解せないのではと思う。東京１０区の補欠選挙にもマイナスの影響があるのではと心配する」と話した。