富山市議会の政務活動費不正で、新たにカラ出張での不正取得が判明した自民党会派の岡村耕造議員が２８日、議員を辞職した。

　富山市議会自民党会派で富山市上飯野が地盤の岡村耕造議員（６６、通算５期）は２８日午前、高見隆夫議長に辞職願を提出し、議長は許可した。

　岡村市議は、同じ自民党会派で今月２１日に辞職した市田龍一前議長と２人で、実際には行っていない出張の費用や日当として計２０万８０００円を政務活動費から取得していた。政務活動費の報告書では２人は２０１３年１２月４日～５日に福岡市議会などを視察したことになっているが、２人ともカラ出張を認めている。

　一方、カラ出張の書類作成指示について岡村市議と会派の事務員の説明は食い違っていて、自民党会派は引き続き、調査を行うとしている。

　富山市議会では一連の政務活動費不正で辞職した議員はこれで１０人となった。