爆発的噴火により大量の火山灰が噴き上げられ、阿蘇市周辺では広い範囲で火山灰が降っている。

　阿蘇市や南阿蘇村では、降灰の影響とみられる停電が一時発生し、九州電力によると約１６００戸が停電した。阿蘇市では、信号機が消え、阿蘇市役所でも非常電源に切り替え、職員が対応にあたっていた。

　８日午前２時半ごろ、阿蘇市役所には周辺の住民が避難してきていて噴火直後の様子を「外に出るのが怖かった。バリバリいっていた。小石まじりが落ちてきた。車に行くのが大変だった」「火柱が、真っ暗だからよく見えた。相当上がっていましたね」などと語った。

　阿蘇市によると阿蘇青少年交流の家では、窓ガラスが割れる被害があったという。これまでにけが人の情報は入っていない。気象台は、火口から２キロの範囲では大きな噴石に気を付けるよう警戒を呼びかけている。