道路破壊せずいたみ具合調査 理研が新技術
滑走路や道路の内部のいたみ具合を破壊せずに調べることができる新しい技術を開発したと理化学研究所が発表した。
この新技術を開発したのは理化学研究所の大竹淑恵リーダーのチーム。中性子をコンクリートの中に照射し、反射の仕方の違いをいかす仕組みで、実験では、コンクリートの表面から約30センチの深さにある空洞や水がたまっている様子が画像として確認できたという。
すでに実用化されている超音波やエックス線を用いた検査では、空洞の確認のみで、水は確認できないが、この新技術では、内部の劣化や腐食の原因となる水のたまり具合がわかるのが利点だという。
理研は3年後の実用化を目指していて、検査機器を小型にして、車に乗せて走って調べることで、古い橋や空港の滑走路、高速道路などの内部の調査にいかすことが期待される。