三笠宮さま「斂葬の儀」安倍首相らが参列
先月27日に100歳で亡くなられた三笠宮さまの葬儀にあたる「斂葬の儀」が4日午前から、東京・文京区の豊島岡墓地で行われている。笛吹雅子記者が中継で伝える。
「大殿下」と呼ばれて親しまれ、尊敬された三笠宮さまの「斂葬の儀」は、午前10時過ぎからしめやかに執り行われている。現在、午前の儀式が終わったところで、間もなく一般の人たちによる拝礼が行われる。
午前9時半過ぎ、三笠宮さまのご遺体が納められた柩(ひつぎ)は豊島岡墓地へ到着し、ゆっくりと葬場へと運ばれた。儀式には、喪主である三笠宮妃百合子さまや皇太子ご夫妻をはじめ皇族方が参列されたほか、安倍首相や外国の大使など582人が参列した。
18歳で三笠宮さまと結婚し、75年にわたり共に歩まれた93歳の百合子さまは、儀式の間、静かなたたずまいで、拝礼の際もまっすぐ祭壇の方を見つめ、黒いベールの奥に悲しみの表情を見せられていた。
その後、皇太子ご夫妻や秋篠宮ご夫妻、皇族方の拝礼が行われた。天皇皇后両陛下は慣例により参列されず、侍従長らが代理で拝礼した。また、歌手の石川さゆりさんも参列し、気さくな人柄で知られた三笠宮さまの交友の広さがうかがえた。
三笠宮さまのご遺体は4日、都内の斎場で火葬され、豊島岡墓地の墓所に納骨される。