神戸牛3割引き 大手スーパーがおとり広告
大手スーパー「イズミヤ」のチラシ広告が実はウソだったとして、消費者庁は「但馬屋」と「イズミヤ」双方に再発防止などを命じる措置命令を出した。
調査を行った公正取引委員会によるとイズミヤは今年2月、約68万世帯に配られたチラシやウェブサイトの中で、「神戸牛が3割引き」と記載していたが、仕入れと販売を担当する但馬屋は実際には神戸牛を仕入れていなかった。
消費者庁はこれが実際には存在しない商品で、客を呼ぶ「おとり広告」にあたると判断。21日、2社に対して、違反行為だったことを消費者に周知させるとともに、再発防止を求める措置命令を出した。
「イズミヤ」は、少なくとも1年前から実際の商品確認を怠ったまま広告を出し続けており、一方「但馬屋」は、チラシ広告の内容を軽視していたとみられている。
措置命令を受けたイズミヤは「真摯(しんし)に受け止めて再発防止に努めたい」とコメントしている。