正規と非正規社員の給与格差、過去最少に
厚生労働省は22日、2016年の労働者の給与実態の調査結果を公表し、正規と非正規社員の給与の格差が、過去最少となったことが分かった。
これは厚労省が、10人以上働くおよそ5万か所の事業所で、去年6月の給与を調べたもの。正社員は32万1700円、非正規は21万1800円となり、賃金の格差は、統計を開始した2005年以来過去最少となった。
非正規社員の最低賃金などが上昇し、給与の伸びが大きくなったことが要因と分析している。
また、フルタイムで働く労働者の給与については、男女の給与格差が過去最少となった。男性は33万5200円、女性は24万4600円となり、女性の給与は過去最高。これは、課長以上の役職についた女性の数が増えたことが、主な要因とみられている。