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森友学園 理事長が緊急会見「苦渋の決断」

2017年3月11日 0:32
森友学園 理事長が緊急会見「苦渋の決断」

 学校法人「森友学園」は10日、4月開校を目指していた小学校の認可申請を取り下げた。緊急会見で時折涙を浮かべながら「苦渋の決断」と語った籠池泰典理事長。“疑惑”についてはどのように説明したのか。

 会見は運営する幼稚園の一室で行われた。日の丸に一礼し、席に着いた籠池理事長。冒頭から恨み節が続いた。

 籠池事長「袋だたきにされているような感じになってきた。このひと月間は何もできなかった。もう気ぜわしくて一生懸命やったけれども何か邪魔をされている感じ」「お陰さまで土地も収得でき建物もしっかり素晴らしいものができあがって、『さぁこれから』という時に爆弾が炸裂(さくれつ)したという感じ」

 そして、会見開始から12分後に決断を語った。

 「『瑞穂の國記念小學院』の設立の申請書を取り下げてまいりました。苦渋の決断でした。涙が出るような気持ち。なぜここまでされるか、日本国を良くしようとするこの教育機関をなぜ見守って作りあげてくれなかったかという思いがいっぱい」

 小学校の認可申請を取り下げたことを明らかにした。

 ■理事長の職について

 「何も悪いことはしていませんが、『学校を建設しますよ』と言っておいて、建設できなかったという責めはきちっととらせて頂きたい。ですから理事長は退任させて頂きます」

 問題の発端は、国有地が鑑定額から8億円以上も安く売却されていたことだった。安倍首相の妻・昭恵氏が小学校の名誉校長となっていたことから野党などは“政治的な圧力”があったのではと指摘。さらに小学校の建設をめぐっては、大阪府や国などに金額が異なる3種類の契約書を提出していたことが判明、“虚偽報告の疑い”が浮上した。

 ■国有地の買収について

「国会の方から何も口利きはして頂いていないし、安倍首相の方から何もして頂いたことはありません。安倍昭恵夫人の方から何かして頂いたことはありません」

 「(Q政治家への口利きはなかった?)『ないですよ』って何回も言ってるじゃないですか」「(Q誰に対してもない?)誰に対しても…ないですよ」

 政治家から“便宜を受けたことはない”と強調。

 ■虚偽報告が疑われる3種類の契約書について

 「(Q偽造だという認識はあった?)偽造ではありません。7億5000万の今回の申請に出したものも正しいものです。15億円もこれも正しいものですし、サステナブル(国交省の事業)に出したものも(約24億円)これもある面で正しいものです」

 すべて正しいと主張した。だが、契約書を作成した施工業者の社長は「どれが1番正しい契約書という認識か」という質問に、「15億の分です」と証言している。“認可申請”のため府に提出された約7億5000万円の契約書については、学園側から“私学助成金をもらうため”と依頼を受けて作成したと認めた。

 契約書を作成した藤原工業の社長「(Qウソをつかれていた?)「まあ、そういうことやね」

 ■約7億5000万円の契約書について

 「私の方は私学助成金なんて言ったことは全くない」

 「(Q業者はだまされたという認識を持っていると)そんなことはないと思います。お互いの思いようですから」「(Q認識の違い?)はい。認識の違いです」

 一方、財務省は土地の買い戻しに向けて調整に入っている。

 ■小学校の開設について

 「再びチャレンジはさせて頂きます。学校認可の思いというのは 私はまだ諦めていませんので。実際には土地は残ってるということだと認識しています」「延期ですよね。開校の延期ですよね」

 いつになるか分からないが再申請するつもりだという。

 ■理事長職について

「(Q完全に森友学園を離れる?)離れません。離れません」「(Q幼稚園の経営には携わっていく?)離れません」「(Q退任はいつを考えている?)まだ考えてないです」「(Qさっき辞めるって言った)いやいや違う!あなたは何でそんなたたみ掛け方をするのかな」

 また、国会への参考人招致には「応じる気持ちはない」と話した。

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